2014/01/01

Happy New Year and...

howtodancewithyouは2013年を以て終了します。2014年からはLiftという名前に変えて再スタートします。最初のポストは「Best Album of 2013」なので、あまり代わり映えがしないのですが、今までやらなかったようなこともどんどんやっていく予定です。どんなことやるかは、追々まとめて書くつもりですが、まずはhowtodancewithyouのかわりにLiftをブックマークしてください。2014年も、よろしくお願いいたします。

Lift

2013/12/28

不自由なファッションはもう終わりにしよう


洋服の“オリジナル”を崩すことに抵抗があるのは分かる。たとえば、デザイナーズブランドであれば、そのデザインの意図を壊すことにもなりかねないし、ヴィンテージであれば、そのシルエットをモディファイすることにそもそも意味があるのか、と思ってしまう。だが、そうやってバックボーンにこだわって、着られずにクローゼットの番人になっている洋服がいくつあるだろう?その洋服のデザインは好きなのに、自分の身体にうまくフィットしないがために、またほかの同じような洋服を探し求めてしまうことに、虚しさを感じることはないだろうか?

デザイナーが組んだデザインや、かつて確固たる目的を持って作られたヴィンテージの洋服には、箔がついている。「これを着ていればとりあえず間違いはないはずだ」というような、安心を担保してくれるストーリーがある。このデザイナーがこういう意図を持って作りました。このヴィンテージはかつて誰々という俳優が着ていました。だが、それが自分のパーソナリティにぴったり合った洋服かどうか、というのは、まったくの別問題だ。

日本のファッションが息苦しいと感じる瞬間は、まさにこういう「正」のストーリーが声高に語られる瞬間にある。たしかに本質を知ることは重要だが、そこに固執することは、単に自分の価値観を押し広げようとせず、固定観念にしがみつく“イケてない”行為にほかならない。だから、日本のファッションシーンは二極化する。極端にオーセンティックでノーマルな装いこそ正しいと思い込んでいる人たちと、振り切れたアヴァンギャルドな格好でなければ個性を表現することができない、と信じている人たちのことだ。

上の写真で着用しているのはrag & boneのデニムで、持ち主が裾幅を狭くして、見事テーパードがかかったシルエットに生まれ変わっている。もちろん、これはrag & boneが元々持っているストリート感覚とは異なるかもしれない。だけど、これからファッションは個人の文脈に落とし込まれた瞬間にもっとも光を放つことになるだろう。有名人が着た瞬間でもなければ、モデルがランウェイを歩いた瞬間でもない。普通の生活に溶け込んだ瞬間こそ、その洋服が持つポテンシャルがすべて発揮されているはずなのだ。


Root WebMagazineより転載。原宿系ブランドとして認知されているbanal chic bizarreのデザイナー中川さんは自身のスタイリングを毎日ブログに掲載している。シューズは同ブランドの新作だが、着ている“ニットは近所の古着屋で購入したL.L.Beanのコンバットニット、インに着たシャツはホームセンターで買ったノーブランド”という驚愕のミックススタイル。だが、これこそ、ファッションが持つ本来の可能性なのだ。

アイビーでも、プレッピーでも、クラシコでも、ストリートでも、原宿系でも、あらゆる種類の権威に怯える必要なんてない。自分の好きな軸をひとつ決めることさえできれば(これが意外に難しいんだけど。色々な本を読み、音楽を聴き、映画を観て、その好き/嫌いの選択の積み重ねが軸を作り上げる)、あとは判断を自分とまわりの仲間たちに委ねよう。「こうあるべき」よりも、「これが格好良いと思うんだけど」「良いね」のコミュニケーションでファッションが決まったほうが、面白いと思わない?さあ、早速家にある使えないと思っていた洋服を引っ張りだして、お直し屋さんに持って行こうよ。

※お直しならSARTOは、まあ、鉄板だと思います。関西在住ならシューズはここ

at Meidaimae.


at Meidaimae.